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    観月8

     





     笹原くんの腰がびくりと震えた。
     次の瞬間、私の口の中は熱い液体でいっぱいになっていた。彼が射精したのだ。
    「う、く、うぅ……」
     笹原くんの低い声。私の中で彼のペニスが震える。いっぱいになった精子が唇から溢れそうになる。
     もう、ペニスへの愛撫は止めてもいいのかな?
     口の中が精液でいっぱいになっていて、思うように舌が動かせなくなっていた。
     どうすればいいのかわからなくなって、私は彼を見上げた。
     笹原くんが上気した表情で私を見つめていた。口の中いっぱいを占領していた彼の性器が徐々に小さく、柔らかくなってなっていく。彼は私の髪を優しく撫で続けてくれている。
     最後にもう一度ペニスに舌を絡め、そっと唇を離した。
     笹原くんの匂いが口の中いっぱいに広がっていた。
     けれど、どうしよう? 口の中の精子をどうすればいいのだろう。
     足元の便器に吐き出すべきか、それとも?
     ちょっと考えて、私は精子を飲み込んだ。
     粘り気のある液体だったけれど、意外にすんなりと飲み干すことができた。
    「そんな……佐倉さん、大丈夫?」
    「大丈夫。笹原くんの、だから」
    「佐倉さん……」
     笹原くんが驚いている。けれど、嫌そうな表情ではない。
    「ちゃんと、できたかな?」
     私の問いかけに彼は深く頷いた。
    「よかった」
     少し、緊張が緩んだ。私なんかの愛撫に、笹原くんは満足してくれたのだ。
     彼の精液が今、自分のお腹の中にある。それはちょっと不思議な気分だ。
     男の子をいかせてあげたんだという充実感。汚されてしまったという罪悪感。
     清純でかわいい女の子は、こんなことしちゃいけない。けれど、でも。かわいくて魅力的でなければ、こんなことはできない。
     下腹部が熱かった。次の瞬間を待ちわびてしまっていた。
     フェラチオの次は、そう、セックス。
     当然、と言っていいのかもしれない。
     私は彼の性器を愛撫しながら、それで処女を奪われる瞬間を想像してしまっていたのだから。
     処女のくせに。
     はじめてのくせに。
     佐倉観月のエッチ。
     私はとてもエッチだ。
    「佐倉さん、また……」
     笹原くんが震えるような声でつぶやいた。
     小さくなっていた彼の性器が、目の前で勢いよく勃ち上がっていく。
     私の目はそれに釘付けになってしまう。これが、今から、私の中に入ってくる。
     大きすぎる、と思う。
     太くて、長い。
     指が二本や三本という話ではない。女の子の細い指なら、五本まとめたほども太い。
     長さは、どうだろう? 正確にはわからないけれど、お腹の奥の奥のほうまで届いてしまいそうだった。
    「笹原くん……」
     私は再び、びくんびくんと震えるペニスの先にキスをした。
    「うっ……!」
     彼が息を飲む。私の髪を撫でる指先が微かに震える。
     ペニスの先端は滑らかに張り詰めている。きのこの頭みたいに楔状になっていて、いかにも女の子を貫くための器官といった感じがする。
     舌を這わせてみる。楔の根元をそっと舐めてみる。
     これが、私の中をかきまぜるのだ。処女を奪われ、無茶苦茶にされてしまう。
    「佐倉さん、もう我慢……できないかも」
     笹原くんのかすれた声が頭上から降りそそぐ。
     背筋を鈍い衝撃が走った。それでは、ついに、その時が来てしまうのだ。
    「どう……するの?」
     私の声もかすれていた。
     胸の鼓動が急加速する。ドロドロにぬかるんだ下腹部がきゅうっと締めつけられる。何か、重しのような物が体内に入り込んだみたいだった。
     ここまで来ても、怖いものはやっぱり怖いのだ。
     私は笹原くんを見上げた。彼はじっと私を見下ろしていた。お互いの視線がしっかりと絡み合い、重しが少し軽くなる。
     怖いけれど、もうどうしようもない。だって、両手首が白いリボンで縛られてしまっている。リボンでつながれた私はもう、彼の言いなりになるしかない。抵抗なんて、できるわけがない。
     でも、やっぱり……。
     私はただ、彼の言葉を待った。
     しばらくして、彼が答えた。
    「時間が、もう、やばいかもしれない」
    「えっ?」
    「そろそろ持ち場に戻らないと、ダメかも」
     何て答えればいいかわからなかった。
     でも、それでいいの?
     笹原くんは、それで終わりにして大丈夫なの?
    「だから……、佐倉さん」
     笹原くんの言葉には切羽詰った響きが混じっていた。
    「佐倉さんに、もうひとつ……命令」
     狭い個室に彼の吐息だけが静かに響く。
     午後の柔らかな陽光が、微かに天井を照らしている。オレンジがかった優しい色。たぶん、時間はもう三時を過ぎてしまっている。
     私は彼をみつめて頷いた。
     どうなるんだろう?
     心臓はもう爆発しそうだった。
     このまま最後まで? それとも時間切れ?
     笹原くんは我慢できるの? 私はどうすればいいの?
     こんなに、また固く、大きくなっているのに。こんなにどろどろに濡れてしまっているのに。
     息詰まる瞬間が積み重ねられていく。
     やがて私は、彼に促されて立ち上がった。
     立ち上がったとたん、私は彼に抱きしめられていた。後ろ手に縛られた両腕ごと、強く、強く抱きしめられた。
     突然の抱擁に身がすくみ、心が震えた。
     不安だけれど、嬉しい。怖いけれど、怖くてもいい。
    「さ、笹原くん?」
    「じっとして。これも、命令だから」
     うなづいたとたん、スカートが前のほうからめくり上げられた。間髪いれず、熱くて固いものが下腹部に押し付けられた。彼の性器が、直接私の肌にめりこんでいた。どくんどくんと強く脈打っているそれは彼の性器だ。
     同時に、笹原くんの手がお尻のほうから下着の中に入ってくる。
     彼が強く手を引き、腰がさらに強く押し付けられる。どろどろに蕩けたあそこに、指が滑り込んでくる。
     じゃあ、やっぱり、最後まで、するの?
    「っ……あっ!」
     思わず声が漏れた。背筋を快感が貫く。それは、彼の性器を口に含みながら、じっと待っていた快感だった。
     彼の指先が私の表面を往復する。熱い雫があふれ、彼の指をくるみこみむ。クリトリスを弾かれ、また腰がくだけそうになる。
     そして違和感。押し広げられる感じ。今までとは違う、危険な感じ。
     笹原くんの指先が私の中に、侵入しようとしているのだ。
     緊張に両足が強張った。私はリボンで拘束された両手をぎゅっと揉みしぼった。
    「じっとして。佐倉さん」
    「そんな……ひっ! ぃっ!」
     指が、奥のほうに、入って来る。ズッ、ズッ、と徐々に進んでくる。誰にも触れられたことのない場所が、はじめて愛撫されてしまう。
    「佐倉さんの中、すごいドロドロになって、締め付けてくる……
     顔が熱く火照る。火照った顔を彼の制服の胸に押し付ける。下半身も彼に押し付ける。おへそのあたりに、熱いペニスが食い込んでくる。
    「痛い?」
     じわじわと指を差し込みながら笹原くんが聞く。
    「んんっ……」
     何か答えようとしたけれど、わからなかった。
     痛いの?
     痛いのかもしれない。でも、痛くないかもしれない。すごい違和感はある。けれど、我慢できないわけじゃない。
     わからない。わからない。
     けれど、
    「ぁ……んっ……だ、大丈夫だから。笹原くんの言うことは……ちゃんと聞くから……じっと、してる」
    「そっか……」
     笹原くんが深い息をつき、体の中に侵入していた指が抜かれた。
     緊張で張り詰めていた下半身から力が抜けた。
     少し、物足りない感じがした。
     物足りない?
     それって……彼のことが欲しいの?
     はじめてのくせに。
     佐倉観月の……エッチ。
    「じゃあ、もう、止まらない」
     彼はその言葉と同時に、私の下着に両手をかけた。密着していたお互いに下半身が離れ、次の瞬間、一気に下着が膝頭のところまでずり下げられた。ひんやりとした空気が股間に流れ込む。
     ついに、脱がされてしまったのだ。彼の前で私は下半身裸になってしまっている。
     微かに残った恥じらいに、頬が火照った。
     けれどそれも一瞬、彼のものが私のあいだに入り込んだ。一分の隙もなくなり、空気はまた熱く湿った。
    「佐倉さん、キス、するよ」
     耳のすぐ横で彼が囁いた。答える間もなく唇を奪われ、舌を挿し込まれた。
     また、強く抱きしめられた。わけが、わからなくなった。
     私の性器に、彼の性器が密着していた。どろどろの粘膜に、堅い棒が押し付けられていた。
     彼が身じろぎすると、私の奥からは次々とエッチな液が溢れ出す。エッチな液が彼の性器に絡まり、濡れた性器同士が擦りあわされる。
    「く……ぅ……ふぁ……ぁっ…………」
     まだ挿れられたわけじゃなかった。
     そもそも、お互いが立ったまま、彼の性器を受け入れるのなんてできるのだろうか。
     けれど。
     彼の性器が私の性器を愛撫していた。
    「佐倉さんの、すごい熱くて、ドロドロで、気持ち……いぃ……」
    「そ……そんな、こと……ぅっ……あぁっ……」
     胸がドキドキして破裂しそうだった。
     こんなの、もう、エッチすぎて、恥ずかしくて、死んじゃいそうだった。
     性器で性器を愛撫するのって、そんなの、本当のセックスとどこが違うんだろうと思った。
     やっぱり怖い気持ちも残っていたけれど、このまま最後までされてもいいかなと思った。
     だって、こんなのもう、気持ちよすぎるよ。



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    小説 ホワイトリボン | コメント(0) | トラックバック(0)2005/01/10(月)07:39

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